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10月2日、「ググればわかることをいちいち質問するな」という言説について。

少し調べれば簡単にわかることを、少し試せばわかることを、何でも他人や師に聞く人間に対する苦言や、それに関する最もらしい理論武装は、インターネットや実社会でもよく耳にする。
曰く、質問に答える側の時間を奪っていることに気付け。
曰く、自分で調べなければ身に付かない。
曰く、自分で考えなければ成長しない。
でも、これを「少し調べれば簡単にわかることをいちいち質問する」側の人間の目線で語ったものは、存外に少ない。

「調べるより知ってる人に聞く方が早いじゃないか」
などという論理は、必ずしも、実際のググラナイカスの思想とは限らない。
それは「少し調べれば簡単にわかることをいちいち質問する」ことに怒りを覚える者が、勝手な推測や、それを元にした伝聞に基づいて並べた、仮想敵の意見に過ぎない。
実際にそのような考えを持つ人もまぁいるんだけど、決してそれがすべてというわけではない。

コミュニケーションの手段として質問を行う者は、存外に多いのである。
質問の内容は相手の得意分野(だと質問者が認識している分野)であるから、相手もそれについて語るのは「楽しい」と思っている。
他人に対して物を教えるのは優越感を覚える行為だから、相手も質問されて「嬉しい」と思っている。
そうした質問者は、本当に少なくない。

「お前に質問されることは、他人にとって利益とはならない」
「他人に物を教えることが優越感に結び付かない人間もいる」
「誰もがそこまで承認欲求に渇いているわけではない」
ということは、一度説明してあげても良いとは思う。

全てが全てでは勿論ないが、そのつまらない質問は、質問者による貴方への好意の表れなのかもしれないのだ。
このことだけは、一応胸に留めておいて損はあるまい。

まー僕も糞くだらない質問連打されたら怒るけどなぁ。
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by ruif | 2012-10-02 07:29 | →日記。 | Trackback | Comments(0)

大半が比喩と婉曲で綴られたweb日記。


by ruif
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